絵・見山博
ツチハンミョウという甲虫を知っているかな?
「ハンミョウ」とついているけど、きれいなハンミョウとは全然違う姿をしている。ふつうのハンミョウは、山道や田圃(たんぼ)道にいて、パーっ、パーっと飛びながら、道案内をするように飛んでいく、きれいだけど、肉食で、おそろしい甲虫だ。
「ツチハンミョウ」の方は、全身青黒い色をしていて、丸っこい、鈍重そうな体つきだ。ちょっと“気持ちが悪い”という人がいるかもしれない。羽は洗濯のしすぎで縮んだように短いし、腹はぼってり。おまけに、足の関節から、機械油のような液を出す。この液が手につくと、嫌な匂(にお)いがなかなか消えないんだ。
シラミのよう
見かけは、こんなふうに、あんまりパッとしないけれど、その生態は、冒険の連続で、スリルに満ちているんだよ。
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