撮影・五十川満
出産後、初めて演劇に出演します。こまつ座公演「頭痛肩こり樋口一葉」(作/井上ひさし)で2度目の夏子(=一葉)役です。
「母親になったからでしょうか。(前回よりも)地に足のついた一葉にできるのでは、と思います。一葉はやりたいことがたくさんあるのに『女に勉強は要らない』という時代で…。葛藤が突き刺さってきます」
女性が自由に職業を持てなかった明治期。父を亡くした夏子は19歳の時、貧しい一家を小説で養おうと決意します。苦しむ吉原の遊女たちを救おう、と筆で世の中に「戦(いく)さ」を仕掛け…。たくましく生きる女性や幽霊との交流も楽しく痛快な、女優6人の群像劇です。
「出てくる人はみんな、お金がない!夫が帰ってこない!と悩んでいます。でも井上さんのお芝居は一生懸命演じていると、すてきなコメディーになる。今はつらくても後で笑えるかもしれない、というような」
一葉は故郷のゆかりの人。東京・台東区の一葉記念公園でよく遊びました。
「こんなに自立をめざした女性だったんだ!と思いました。一葉のように礎になってくれた女性がいて、今があるんだと思います」
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