撮影・橋爪拓治記者
作家の朝倉かすみさんが、初の時代小説『けんぐゎい』で直木賞を受賞しました。創作への思いを聞きました。
金子徹記者
長編『けんぐゎい』は、過酷な境遇にめげず、ひたむきに生きる女性を描く時代小説です。
「初めての時代小説だったので、勝手がわかりませんでした。でも、書いていくうち、これは思いっ切りいけるぞと、どこまでもいけそうだと夢中になりました」
主人公の「ふゆ」は、疱瘡(ほうそう=天然痘)にかかり、ほぼ全身に「あばた」がある娘です。他人の目が気になるものの、「命が助かった証のぶつぶつ」と受け止めています。
ふゆは利発で、手習い師匠の手伝いをするようになり、生きがいを感じます。ところが師匠の養子の宗三郎に乱暴され…。
〈そもそも賢さなんぞ女の強みにならないし。うん、どっちにしたっておまえは圏外〉
宗三郎は言葉でも暴力をふるいます。
〈おまえは、一生、外側にいるしかないんだ。わたしらの側には入れない〉
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