「収穫したコメは学校給食への納品や子ども食堂の活用などを通じて地域に届けています」と話す田端大輝さん(左)、田端希さん=千葉県佐倉市
日本の食料自給率は37%と過去最低水準に落ち込んでいます。国の基幹産業である農業の担い手が減るなか、新規就農した30代の夫婦がいます。有機栽培(栽培期間中に農薬や化学肥料を使用しない)でコメや野菜などを育てる夫の田端大輝さん、妻の田端希(のぞみ)さん(ともに38歳)です。
目黒健太記者
大輝さんと希さんは、里山や田畑が広がる千葉県佐倉市で子ども3人を育てています。長男(中学1年)のアトピーと卵アレルギーをきっかけに食に関心をもちました。海外では禁止されている農薬が日本で規制されていないことなどを知り、「安全な食べ物を自分たちで作ろう」と一念発起し、2023年1月に資金ゼロ・農地ゼロ・農機具ゼロから新規就農。2人は現在、「ビオ農縁」を営んでいます。
「ビオ農縁」には、地域とのつながりを大切にし、安心安全な農作物を作りたいという思いを込めました。兼業農家として、県の制度や地域の農家の協力も得て、コメ70アールを含む1・2ヘクタールを耕作。在来種や自家採取の種にこだわり、コシヒカリやササニシキなどのコメ、大豆などを作り、農薬や化学肥料を使わないのが特徴です。
大輝さんは、理学療法士として重症心身障がい児の施設でリハビリなどの支援をしています。東洋医学を学び、「食べ物と体は関係している」との考えが農業でも生かされています。
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