撮影・後藤淳
性的シーンにインティマシーコーディネーター要求
安全と安心、俳優の尊厳守るため
俳優・髙嶋政伸さんが初めてのエッセー集『おつむの良い子は長居しない』を出しました。今年還暦を迎える髙嶋さんに、エッセーにこめた思いを聞きました。
板倉三枝記者
2021年から雑誌に掲載していたエッセーをまとめました。父・高島忠夫さん(俳優)と、母・寿美花代さん(元宝塚トップスター)のとっておきの思い出、2人の息子との愉快な日常、今は亡き芸能界のレジェンドたちとのエピソードなどが、ユーモアあふれる筆致でつづられています。
きっかけは、50代で初めて子どもが生まれたことでした。「詩やショートショートみたいなものを書いて、いろんな人に送っていたんですね。その一人が作家の川上未映子さんで、『これ、いけるんちゃう?』と」
本書で異彩を放っているのが、ウェブに無料公開され、大反響を呼んだ「インティマシーコーディネーター」です。『ベスト・エッセイ2025』にも選ばれました。
23年、NHKドラマ「大奥」(よしながふみ漫画原作)で徳川家慶を演じた時の葛藤を書きました。自分の娘に幼い頃から性的暴行を加え続けている父親の役で、〈僕にとっても娘役の俳優さんにとっても心身ともにハードな現場になるのは明らかでした〉。
受けるにあたり、必ずインティマシーコーディネーターをつけてください、と条件を出します。インティマシーコーディネーターとは、映画やドラマで性的なシーンやヌードシーンを撮る際、俳優と監督の意向を聞き、互いに納得できる着地点へと導く専門職です。
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