撮影・武藤奈緒美
作家の三浦しをんさんが、短編集『夜の恩寵(おんちょう)』を出しました。創作への思いを聞きました。
金子徹記者
『夜の恩寵』には五つの短編を収録しています。
「短編は、いずれ一冊にまとめることを意識して書いています。それぞれ独立した短編でも、ゆるやかに共通するテーマを考えながら。巻末で全体のテーマを明かすのは、読者に『そうだったのか』と、読み返して頂きたいからです。テーマを知れば、最初とは違う読み方ができるかなと」
巻頭の「神馬に乗る女」は、東京で働く輝久に帰省をうながす父の電話から始まります。
〈助けてくれ、輝久〉
〈お母さんがおかしいんだ〉
いつからか、若い継母は周囲から霊能者あつかいされるようになっていて…。
本書でポイントとなるのは夢です。
「夢はよくみるほうです。夢をみるのが楽しみで寝ている感じもあるくらい(笑い)」
一日十四時間寝ていた時期もありました。
「年齢のせいか、いまはあまり眠れなくなりました。寝付きも悪く、いまは十時間くらいです。これで十分なのかな?」
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