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日曜版  |  記事

追悼 報道写真家 石川文洋さん
“現場に立ち会う”信念に
「どうなっているか知りたい」と戦火のベトナムへ

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2020年3月、諏訪市の自宅で

報道写真家の石川文洋(いしかわ・ぶんよう)さんが8月23日、悪性リンパ腫のため亡くなりました。88歳でした。
 初めて石川さんを取材したのは1995年のこと。諏訪湖が見渡せる長野県諏訪市の自宅を訪ねました。
 数々の修羅場をくぐった武骨な戦場カメラマンというイメージは取材で一変。気さくで快活、よく通る高い声でよどみなく戦場体験や近況を語ってくれました。大好きなのは旅と酒。仕事終わりのビールが欠かせないこと、旅先では市場での食べ歩きが楽しみ等々、明るい話題の多い取材でした。
 私事ですが、石川さんの仕事との最初の「出会い」は77年の小学生の時、写真集『ベトナム解放戦争(運動協力者版)』です。「ベトナムに写真集を送る会」の運動を「赤旗」で知った両親が賛同し、1万3千円を振り込みました。自宅に届いた重さ3キロの大判写真集を開き衝撃を受けたこと、最初はすぐ閉じた本を後に何度も見返し、本がヨレヨレになったことなどを話し、打ち解けました。

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