丹治さんの展示解説を聞くコムアイさん(前列右端)とツアー参加者ら=9月23日、福島・楢葉町
アーティスト・歌手のコムアイさんらが東日本大震災・東京電力福島第1原発事故の現状を見つめるスタディーツアー「みるきくはなす社会科見学」(9月23、24日)を行いました。被災地福島の人の話に耳を傾け、廃炉作業が行われている福島第1原発、中間貯蔵施設、双葉町の旧庁舎などをめぐりました。
藤川良太記者
ツアーは、コムアイさんやアーティストの村田実莉(みのり)さん、アーティビストのもりたみどりさんらが配信するポッドキャストの番組「ぺらぺ~らの泉」の企画です。首都圏だけでなく佐賀、大阪、石川、長野など全国から20~50代の19人が参加しました。
いまだに放射線量100倍の地域も
参加者一行がまず向かったのは、福島県楢葉町にある「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」。福島第1原発の建設当初から危険性を指摘し、反対運動を40年にわたり続けてきた宝鏡寺住職の早川篤雄さん(故人)が私財を投じて境内に開設(2021年)しました。
来場者を迎える「原発悔恨・伝言の碑」には次の言葉が刻まれています。「原発は本性を剥(む)き出し ふるさとの過去・現在・未来を奪った」
自身も原発事故で自主避難した同館事務局長の丹治杉江さん(69)が語りました。「福島では東京23区の半分の広さが100年は住めなくなった。日本の標準的な放射線量の100倍にもなる場所がまだあり、地域の未来まで奪った。感性を研ぎ澄まし、『もう原発はいらない』と言おう。再生可能エネルギー普及で知恵を絞ろう」
一覧へ戻る