撮影・後藤淳
朝ドラや大河ドラマの豪快な役が印象的ですが、素顔は冗談好き。念願の初出演となるこまつ座「兄おとうと」(作/井上ひさし)で心優しい大正期の政治学者・吉野作造を演じます。
「政治は国民を基とする」と説き、貧民の病院設立などに奔走する作造。官僚の弟(岡本圭人)とは考えが正反対でけんかばかりです。
「人に惜しみなく人生をささげる役だから、井上さんに、君はどう生きてきた?と問われているようで覚悟がいります。半面、ドジで弟を憎みきれない部分は読んでても楽しい。何せ、やるのが僕なので『偉人』にはならないはず(笑)」
愉快な兄弟げんかの陰で迫る軍国主義。作造は自説を曲げず―。「“政治の暴走が戦争につながるぞ”というせりふが予言みたいに聞こえます。現代的というより現在的な作品です」
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