社団法人の勧誘に使われた説明資料(画像は一部加工)
高い国民健康保険料を自民党とともに国民に押しつける一方で、自らは脱法的手法で高い国保料の支払いから逃れる―。「日本維新の会」の地方議員の驚くような実態が日曜版編集部の取材でわかりました。高い国保料逃れの疑惑が浮上しているのは維新の2人の兵庫県議。一般社団法人の理事となることで、一定の報酬を得ながら最低水準の社会保険料しか払っていなかった疑いです。
兵庫
10日の大阪府議会本会議。自民党の占部走馬府議が、一般社団法人を利用した国保逃れの手法について質問しました。
吉村洋文大阪府知事(日本維新の会代表)は、「不適正な事案はよくないと思う。指摘のものが不正であれば許されるものではない」とのべました。
占部氏は、問題の一般社団法人について▽代表理事は、維新の衆院議員の元公設秘書で県議選の公認候補者だった人物▽勧誘された人によれば「維新の会の議員も多く利用しているので問題ない」と説明された―などと指摘。「維新の会が信頼の根拠として悪用されている可能性がある」と主張しました。
編集部は、自民党府議がとりあげた一般社団法人の存在を確認し、勧誘に使われたという説明資料を独自入手しました。高い国保料逃れの疑惑が浮上している維新の2人の兵庫県議はこの社団法人の理事になっていました。理事になることのメリットとは…。
問題の社団法人の説明資料。表紙には「コスト削減の提案」と書かれ、そのカラクリを31ページにわたり詳しく説明しています。
“コスト削減”として提案しているのが、「国民健康保険加入者を社会保険適用者に切り替える」方法です。「皆様の社会保険料負担額を最低水準に落とすことが可能」としています。なぜそれが可能なのか。
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