いま各地で、沿岸小型船のスルメイカ漁に対し、停止命令が出されています。
鈴木憲和農林水産相は「漁獲量が大幅な超過となったことは大変遺憾」とし、小型船が漁獲枠を超えて取りすぎたと非難しました。「漁師が悪い」と吹聴するような発言です。
そもそもスルメイカが久々の豊漁だと報道されていますが、実際は違います。1960年代に50万トン以上あった漁獲量は、2024年に1万8千トンと過去最低になりました。25年に局所的な漁場が生じた青森・八戸沖周辺に全国からイカ釣りの船が集中しています。全体として資源の危機的状況は続いています。
大型船は主に養殖などのエサ向けのイカを取り、いまも操業し続けています。一方、一匹ずつ丁寧に処理し食用にする釣り漁業が操業停止になっています。代々、イカ釣りを専業で行ってきた漁師の皆さんは無収入で年を越しました。「資源を守れと訴えてきた俺たちが禁漁になり、資源を壊した大型船は今も操業している。不条理だ」と憤るのは当然です。
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