ルメイ大将来日-パーシング・ハイツ(極東米軍司令部)での歓迎閲兵式に臨む米戦略空軍司令官のカーティス・ルメイ大将(右・白服)。その左はクラーク大将=1952(昭和27)年9月16日(米軍提供)
はじめまして。さあ、今号から「赤旗」日曜版で連載を始める。僕は長年、テレビ報道の世界で仕事をしてきた経歴がある。1977年から47年間TBSという民間放送局に在籍していたので、「筑紫哲也NEWS23」とか「報道特集」という番組を通して、あるいは海外特派員(モスクワやワシントン等)の役割を通して、皆さんともお目にかかってきたかもしれない。
ネット時代の報道
退局後も、取材するという仕事はやめられず(というか他に何もできない)、何だか回遊魚のように日々動き回っている。泳いでいないと干上がってしまうらしい。悠々自適とはほど遠い。これまでいろいろな人々とめぐり合い、さまざまな出来事に向き合ってきた。失敗は限りなくあったし、うまくいったことも少しはあった。
虚心坦懐(たんかい)になって、いまという時代を見渡してみる。人々の「知る権利」に奉仕してきたはずのマスメディアやジャーナリズム。その役割が今ほど危機的な状態になっているのを僕は見たことがない。インターネットの登場はコミュニケーションのあり方を根源的に変えた。それが、パソコン、スマホ、タブレット等の登場で、人々の情報を得る形の変化に加速度がついた。誰もが発信、受信ができるという触れ込みは、実は情報を扱う「強者」と「弱者」を生んだ。ネットにも良いところも悪いところもある。デマやフェイクが瞬く間に広がるのは危惧される最も大きな点だ。それが今の世の中だ。速報性と拡散力とえげつなさ。これがSNSが広がっていく3要素だ。だからこそ、昔から続くジャーナリズムの役割はますます大事になっていると思う。
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