第23回本屋大賞受賞作が売れています。舞台はアイドル業界。過熱する「推し活」から浮かび上がる現代人の孤独や生きづらさ、自己犠牲的ともいえるオタクの消費行動などの描写がリアルで引き込まれます。
〈現実に疲れて、別の場所に逃げ込んで、そこで触れた情報にダメージを受けて、また疲れて行き場を失くす〉
〈自分以外の誰かと一つの物事を同じ目線で見つめることができる時間というのは、すごく貴重なのかもしれない〉
中心となるのは47歳のレコード会社男性社員と、進路に悩むなかアイドルにのめりこむ女子学生、若手俳優の熱烈なファンの女性です。章ごとに変わる3人の視点が物語の進行につれ絡み合い、息をのむラストに突き進みます。
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