撮影・小山田汐帆記者
音楽プロデューサーの松尾潔さんの書く文は、リズムを刻み、心の奥深くにしみこんできます。根底にヒューマニズムを感じるからでしょうか。2冊目の社会時評『すべては歌からはじまる』を出した松尾さんに話を聞きました。
板倉三枝記者
前著『おれの歌を止めるな』から2年がたちました。そこで繰り返し述べていたのは「沈黙することの危険」です。
「社会時評の本を出すと『松尾さん、いつ選挙出るんですか』と言われたりします。自民党の門寛子さん(衆院議員)もABEMA(インターネットの配信番組)で『本気で政治を変えるんだったら、政党をつくればいい』と言いました。政党をつくるとか選挙に出るような人じゃなきゃ、パブリックで政治のことを言ってはいけないのでしょうか」
「声を上げることは僕にとっては歌うことと、ほぼ同義です。それには代償が伴います。だけど黙っていれば、代償を払わずに済むと思うのは幻想。沈黙こそ自分の首を強く絞めるのでは」
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