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日曜版  |  記事

池辺晋一郎 名曲散歩(3) J.S.バッハ「音楽の捧げもの」
対位法駆使 フーガで遊ぶ

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絵・井桁裕子

作曲の学習の基本は「和声学」と「対位法」だ。前者は混声合唱のような「4声体」で和音の仕組みを学ぶが、後者の学習は音の組み合わせで、「2声体」から「8声体」まで及ぶ。8声ともなると、理論上許される音を選ぶのは、パズルに近い。まして対位法を駆使した「フーガ」という形を作るのは、極めて至難。
 対位法を駆使した音楽は、ポリフォニー(多声部)音楽と総称される。音大などで作曲を学ぶ者は、みなかなり苦しめられる過程だ。僕もこの道を通ってきた。
 ところが、ヨハン・セバスティアン・バッハ(この方の場合、何代もの先祖から子ども、孫たちに至るまで作曲家だらけなので、姓だけでは誰だかわからない)にとって、ポリフォニーはほとんど遊戯だったように思える。

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