「近所の人もよく買いにくる。味には自信があるよ」と話すシュワブさん=東京都中野区
国会審議なし 資本金要件6倍の3000万円に
出入国在留管理庁は昨年10月、外国人の企業経営者向け在留資格の認可基準を資本金3000万円に引き上げました。日本に暮らす外国籍の人の生活基盤を脅かすとして、当事者から撤回を求める声があがっています。
目黒健太記者
「経営・管理」ビザは、日本で小売店や飲食サービス店などの事業を行う外国籍の人の在留資格(最長5年)です。昨年10月、国会審議なしで決められる省令改定によって基準が「厳格化」されました。
新基準では、同ビザの取得要件を資本金500万円以上から6倍の3000万円以上に引き上げ、1人以上の常勤職員の雇用などを義務付けています。(昨年10月16日から適用)
政府は、基準変更の理由を「不正な取得防止」としますが、コロナ禍や物価高騰のもとで営業努力を続けてきた実態を無視し、廃業や国外退去に追い込むものです。
更新できず帰国も
来日して30年以上になるバングラデシュ出身のシュワブさん(59)は、東京・中野区でケバブ屋を営んでいます。日本で結婚し、子どもが2人います。「今でも営業はギリギリ。新基準が適用されれば、お店を続けられない」と話します。
店の看板メニューのチキンケバブは、ガラムマサラ、ヨーグルト、しょうゆ、酢など10種類以上の調味料を使っています。ハラルフード(イスラム教で許されている食品)を使い、イスラム教の人たちが安心して口にできることも特徴です。
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