食事をする栄養不足の子ども。沖縄本島のコザで=1945年8月4日撮影(沖縄県公文書館所蔵)
大嶺宗利(おおみね・むねとし)さんは戦後数年間、米軍の銃撃で負傷した左足がほてり、水で冷やさないと歩けず、夜は痛みで目が覚めました。「靴を水でジャブジャブにして歩きよった。どういうわけか水にぬらすと、心が落ち着いて痛くなくなった」と話します。
「ギーッ」ときしむような音や床を滑るような音を聞くと「心がすごく痛んだ」。そう語りながら胸の辺りの服を強く握り、顔をゆがめました。
沖縄戦のとき12歳だった大嶺さんは、食料確保のため米軍の陣地に入り、銃撃されました。銃弾が1発、すねからふくらはぎ、ももにかけて貫通しました。
精神科医の蟻塚(ありつか)亮二さんは2015年、大嶺さんの足が戦後しばらく熱くなった症状は、トラウマ反応による「身体化障害」と診断しました。身体化障害とは、激しい心理的な痛みによって、体に痛みなどを引き起こすことを指します。
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