欧州各国で極右勢力の台頭が注目される中、ドイツ東部ザクセン・アンハルト州での州議会議員選挙(6日投開票、定数83)で、極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が得票率43・8%で首位となりました。第2次世界大戦後のドイツで初の極右主導の州政府が誕生する可能性が浮上し、国内外で波紋を広げています。
ベルリンで吉本博美記者
与党の得票率19ポイント減
今回の選挙は有権者の高い関心を集め、投票率は2021年の前回選挙時から17・5ポイント増の77・8%に達しました。AfDは得票率を23ポイント伸ばし39議席を獲得。躍進ぶりは全政党の近年の州議会選挙の中で最大といわれます。
同州(人口210万人)は旧東独地域にあります。1990年のドイツ統一後も旧西独地域との格差が大きく、1人あたり国内総生産(GDP)はドイツ全16州で最下位。旧西独地域の平均の7割弱です。AfDの勝利について各メディアや研究機関は、特に与党を担ってきた主要政党への不満と、AfDが一般政党として浸透してきたことの表れだと指摘します。
公共放送ARDが発表した世論調査では、同州の有権者の87%が連邦政府に不満を抱いていると回答。コンラート・アデナウアー財団は、AfDの得票は「他党から移っただけでなく、これまで選挙に行かなかった人々の票だ」と指摘します。同党の得票数の約3割は、これまでの棄権票だったといいます。
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