吉本真一
ああムーンライダーズよ、ボクハナク。貴団よどうか死なないで、今後もヘンな音楽をつくり続けたまえ。
都会育ちの音楽なのに、シティポップとして再評価されない貴団。売れっ子作編曲家集団で演奏スキルも抜群なのに、YMO「君に、胸キュン。」のようなヒット曲をつくれない貴団。時代を先取りしたポップ性と文学性で、ミュージシャンたちから絶大な尊敬を集めているのに、「名前は見るけど聞いたことない」と言われがちな貴団。大人(おとな)は判(わか)ってくれないなんて嘆きつつレコードと映画を追いかけた少年たちも、後期高齢者になってしまった貴団。日本語ロックをともに創造してきた友の死を乗り越え、若手メンバーを引き入れてなおも貪欲に活動する。その姿は、さしずめ録音狂老人卍(まんじ)か。
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