芦湯には特徴的な五つの湯船が並ぶ
「関西の奥座敷」と称される、あわら温泉(福井県あわら市)は、のどかな田園風景に囲まれるように湯けむりを上げています。
開湯は1883年。長い日照りに見舞われ困っていた農民が、水田にかんがい用の井戸を掘ったところ、温泉が湧出したのが始まりです。その後、周辺エリアでは掘削ブームが起き、至るところに温泉が湧き出しました。急造の宿や飲食店が現れ、水田地帯は温泉街に一変していったのです。
現在のあわら温泉には二十数軒の宿が並び、74本もの源泉が存在します。
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