米作り政策の不備から始まった国産米価格の高騰が続いています。今年の収穫の後も生産者、消費者、流通事業者いずれも“米騒動”の中にあります。こうした状況下で、少しでも安い米を求めて、「枠外輸入」(国家貿易以外)と呼ばれる民間業者による米の輸入が増えています。
日本は米の輸入ルールとして、民間業者が自主的に輸入をする場合は、1キログラムあたり341円の関税を支払うことを定めています。例年までの米の価格でみれば、これだけの関税を納めると、販売するメリットは小さくなるため、多くはありませんでした。しかし米価高騰の状況では、高い関税を支払ってもなお、メリットがあるとして枠外輸入での流通の過熱が進んでいるようです。
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