1972年1月1日号の日曜版「日本をどうする」というテーマで不破哲三さんと対談しました。不破さんは41歳でさわやかな純情政治家という感じ。「共産党のプリンス」とか言われて大人気だったわよ。私も30代でNHKの朝ドラ「繭子ひとり」を撮ってる頃で、仕事場から駆けつけました。
頭が良くて英知にたけた人だけど、ロマン派でもあるのね。小学5年生の時に剣豪小説を持って、お父様と一緒に吉川英治のところに行って「小説を書きたい」って。教育評論家のお父様が書き飛ばした原稿用紙の裏を使って小説をお書きになっていたっていうから、並大抵の頭じゃないわよ。それでいて、いばらない。チャーミングで優しさに包まれていて、権謀術数に巧みなことが政治家の必須条件だとするなら、ほど遠いお人柄ね。
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