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日曜版  |  記事

奥本大三郎「ファーブル昆虫記」の世界(11) 蛾のフェロモン
闇夜を視覚に頼らず飛ぶ

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絵・見山博

ある年の5月6日、夜の9時ごろのことであった。「アルマス」のファーブル先生のうちで、家族のみんながもう寝ようという時間に、どたんばたん、息子のポールが大騒ぎしている音が聞こえてきた。
 「パパー!早く来てよ!大きな蛾(が)がいっぱい!早く、早く!」
 先生がポールの部屋に行ってみると、ポールは服を半分ぬぎかけたまま、飛んだり跳ねたり、寝巻きで蛾をばたばたはたいたりしていた。
 蛾はオオクジャクヤママユという、フランスで一番立派な種だ。昆虫の好きな人なら、ひどく喜ぶだろう。その、なかなか捕れない種類がたくさん、部屋中いっぱいに飛んでいるではないか。
 先生にはピンと来た。そしてポールにこういった。
「服を着るんだ、研究室に行こう」
 研究室に行ってみると、ここでは小さなカゴの周りに、蛾が群がっていた。

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