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日曜版  |  記事

スクープ 外環道工事立ち往生 東京
有識者委トップ「前例ない大事故」
住宅街地下55メートル 掘削機の心臓部破断

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今回、事故が起きた本線トンネル(南行)大泉南工事でシールドマシンを組み立てるためにつり上げられる「大ギア」などの部品=2018年5月8日(東京外環プロジェクトのサイトより)

東京外かく環状道路(外環道)事業をめぐって、トンネル工事の継続が不可能となりかねない重大事故が発生していることが日曜版編集部の取材でわかりました。地中を掘り進むシールドマシン(掘削機)の“心臓部”ともいえる「大ギア」という部品が破断し、掘削不能な事態となっています。東京外環トンネル施工等検討委員会の小泉淳委員長は編集部の取材に、破断した大ギアの交換が必要だが「前例がない」「大変なことになった」と語っています。
 取材班

 「重大事故が起きて掘削ができない。工事の再開には、先端部を地中から取り出して修理するしかないが、現状ではそれは不可能だ。完成は絶望的だ」。同工事に詳しい関係者の言葉です。
 事故が起きたのは、大手ゼネコンの清水建設JV(共同企業体)が施工する外環道の「本線トンネル(南行)大泉南工事」。東京都練馬区の関越自動車道大泉ジャンクション(JCT)から南下し、武蔵野市の井の頭通りまで全長約7キロを掘進する計画です。

亀裂など23カ所
 約4・6キロまで掘り進み、練馬区から杉並区に入る寸前で事故が発生。掘削機は青梅街道と交差する地点の住宅街の地下約55メートルの位置で、2カ月以上停止したままです。
 事業者の東日本高速道路株式会社の発表によると、1月20日、掘削機の掘進中に大ギア付近から異音を確認。翌日以降に点検を実施した結果、23カ所で「変状」を確認しました。大ギアが回転する際の摩擦を低減し、回転を滑らかにする装置である「ベアリング」も7割程度の範囲で「変状」していたといいます。
 大手ゼネコンの関係者は、公表資料の写真を見て「『変状』とごまかしているが、ギアは破断している」と断言します。

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