「株主に大盤振る舞い」―。コンビニ事業などを運営する流通大手セブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイHD)による2030年度までの2兆円の「自社株買い」計画(昨年3月発表)を受けた、金融情報・ニュース大手の米ブルームバーグの報道です。
自社株買いとは、企業が資金調達のために発行した株式を、内部留保などを使って買い戻すこと。市場に出回る自社株を減らすことで、企業の利益が増えなくても1株あたりの価値を高め、株価を上げる狙いです。(図)
セブン&アイHDは2兆円の自社株買いを「大規模な株主還元」だと説明。25年度は自社株買いと配当を含めた「株主還元」は7千億円を超えます。グループ全体の従業員給与・賞与7237億円(24年度の有価証券報告書)に迫る規模です。
国内に2万2千店を展開するセブンイレブン。ある加盟店のオーナーは、賃上げも正社員化も難しい経営状況だと嘆きます。「『大規模な株主還元』をする余裕があるのなら、なぜ私たちの待遇を良くしてくれないのか」
大企業の自社株買いは10年間で3・8倍へ急増する一方、実質賃金はマイナス2%です。(グラフ)
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