岩波書店・2970円
1945年8月15日正午、ポツダム宣言を受諾したことを国民に告げる「玉音放送」が、ラジオから流れた。いわゆる「終戦の詔勅」が告げられたのだが、ここに至るまで、とくに8月9日以降の最高戦争指導会議、御前会議での緊迫したやり取りについては、すでに多くのことが記されている。
ノンフィクション『日本のいちばん長い日』とその二度の映画化によって、降伏に納得できない青年将校たちが決起を企てたことや、放送で使用する「玉音」の録音盤をめぐる攻防があったことなど、よく知られたこととなっている。このとき、日本放送協会に勤務し、この事態に立ち会うことになった一人の放送人・柳澤恭雄(やなぎさわ・やすお)の聞き書きによって本書は構成されている。
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