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日曜版  |  記事

風の色 高倉麻子
入部届から始まった

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4月は何かを始めようという気持ちになりますね。数十年前、私がサッカーに出合い、ボールを追いかけ始めたのもこの季節でした。小学4年生になった新学期の始まりに、仲の良かった男の子と3人でサッカー部の顧問の先生に入部届を持って行った時の渡り廊下の風景は、今でも忘れられない景色の一つです。
 1970年代、サッカーはマイナースポーツでした。そんな中、10歳の女の子がサッカーをやりたいと入部届を出したのです。先生はニコッと笑ってこう言いました。「サッカーやりたいの?」「やりたいです」「女の子が?」「はい」「…。いーよ」。その時先生が、「女の子は入部できないんだよ」と言っていたら、私はあっさり引き下がったと思います。本当にサッカーがやりたかったわけではなく、仲良しの友達と過ごしたかっただけだったから。

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