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日曜版  |  記事

世界くらしダイアリー 薄井雅子さん(ジャーナリスト)
アメリカ編 PFAS汚染をなくす運動

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スーパーのフライパン売り場。コーティング剤にピーファスが使用されていないことが明示されている

私が住むミネソタ州セントポール市の郊外に、大手化学企業3Mの本社があります。同社は1950年代初頭から、健康への悪影響が指摘されている有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)を含む製品を開発、大量生産してきました。カーペット用防汚スプレーや、焦げない調理器具などが人気商品でした。
 四十数年後、州汚染管理局に勤務していた女性科学者が、ピーファスが自然環境で分解されずに拡散していることに気づきます。しかし、当時の保守系知事が任命した同管理局長(元3M社員)は彼女の警告を無視。業を煮やした女性科学者は2005年、クビを覚悟で自身の研究結果をメディアに発表しました。
 その後、彼女の警告通り、工場や廃棄物処理場に近い地域の飲料水から高濃度のピーファスが検出され、汚染をなくそうという住民の声が高まります。
 世論の高まりを受けて、州司法長官は10年、3M社を相手に損害賠償を求める訴訟を提起。汚染地域では新生児の低体重が多く、不妊率・がん発生率の増加などがみられると医師が証言しています。訴訟は8年後に約7・7億円で和解し、同社の負担で水道管に汚染除去フィルターの取り付けや、汚染土の除去作業も始まりました。

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