30日から東京・ユーロスペースほか全国順次公開。台湾・香港・フランス。83分
香港の中心市街地から南西に船で30分ほど行った先にある長洲は、ひなびた漁村を有した小さな島です。その一角にたたずむ食堂「日泰小食」には、イカ焼きを買い求めたり、マージャンやトランプに興じたり、冷えていないビールに文句を言ったり、さまざまな島民たちが集まってきては親密な時間を過ごしています。そんなのんびりとした島にも、民主化弾圧の大きな波が押し寄せていました。
長洲で生まれ育った冼澔楊(フランキー・シン)監督初の長編ドキュメンタリー作品で、2019年の逃亡犯条例改正案に端を発する民主化運動からコロナ禍収束までの香港の時代のうねりを、極めて個人的な視点で織り上げました。何気ない島の風景にデモ隊と警察の激しい衝突の映像を合わせ鏡のように差し挟みながら、日々の暮らしに落とし込まれる政治や社会の影を浮き彫りにします。
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