1~3月の実質GDP(国内総生産)は前期(2025年10~12月期)比0・5%増で、2期連続のプラス成長でした。その主な要因は、トランプ関税の打撃から回復した輸出が大幅に回復したことです。
プラス成長だからといって、日本経済が回復したわけではありません。GDPは、経済の規模を示す指標ですが、国民生活の実態を示すものではないからです。問題はその中身です。大企業が過去最高益を更新し続け、株価はAI(人工知能)ブームを契機に高騰し続けています。
それとは対照的に、企業倒産件数はコロナ禍の22年以降、増大し続け、24年、25年と連続して1万件を突破し、今なお増え続けています。非正規労働への依存も相変わらずで、希望退職募集企業も増え続けています。実質賃金は25年度まで4年連続マイナスです。消費支出も低迷しています。25年の平均消費支出額は、2000年の水準にも及びません。日本経済は今もなお停滞状態にあるのです。GDP発表の当日、プラス成長にもかかわらず、株、円、国債の価格がそろって下落する「トリプル安」となりました。
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