撮影・石塚康之
写真家の大石芳野さんがエッセー集『あすへの記憶』を出しました。世界各地で戦争の傷あとを取材してきた写真家の思いとは―。
金子徹記者
『あすへの記憶』は新聞連載のコラムに書き下ろしを加えたもの。ベトナム、広島、コソボなどで撮影した30点余りの写真も収録しています。
「私が文章を書くのは伝えたいことがある時です。これまでに取材してきた戦争を、次の世代に伝えたい。この本は、そんな思いで書きました」
半世紀におよぶ写真家人生の厚みを感じさせる一冊です。
「私の場合、取材させていただき撮影が済んだら終わり、とはならないんです。後になって、いまごろあの人はどうしているのだろうと、引きずってしまう。話をしてくれた人は、戦争がもたらしたつらさを思い返すことで心が乱されたのではないか。取材相手のその後が気になります。でも、海外だとすぐ再訪するわけにもいかない。そのような、ぜひまた訪ねたい場所がたくさんあります」
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