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日曜版  |  記事

大川原化工機事件--「経済安保」推進の流れで公安警察が無実の人を逮捕・起訴
『冤罪の深層―追跡・大川原化工機事件』 NHKチーフディレクター 石原大史さん
中国封じ込めの一環でねつ造 再発防止へ甘すぎる内部検証

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撮影・細野晴規記者

公安警察による異例の冤罪(えんざい)事件となった大川原化工機事件。NHKスペシャル、ETV特集で4回にわたり放送した番組担当のチーフディレクター、石原大史(ひろし)さんが『冤罪の深層―追跡・大川原化工機事件』(幻冬舎)を出しました。なぜ冤罪が起こったのか―。深層を石原さんに聞きました。
 田中倫夫記者

 〈石原さんは2022年夏からこの事件の取材を始めました〉
 きっかけは「冤罪被害」のリアリティーを取材したいというものでした。最初から警察の闇を暴く事が目的だったのではありません。大川原化工機事件では逮捕から1年数カ月後、検察が「起訴取り消し」の判断をし、「異例の事態」と報じられました。その結果、比較的早期に冤罪が明確になったことから、「生の声」が聞けると思いました。罪のない人が突如、犯罪者にされる現実を、当事者の言葉で記録したいと思ったのです。勾留中に亡くなった相嶋静夫さん(元顧問)のご遺族をはじめ、取材を開始しました。
 驚いたのは、相嶋さんらの勾留中、大川原化工機に警察関係者から内部告発の手紙が届いていたことです。そこには捜査に疑問を持つ警察官の名や、捜査の弱点、問題点が具体的に書かれていました。捜査段階から警察内部に異論があったことを示すものです。この冤罪は、「うっかりミス」で起きたのではなく、ある種の意図や思惑を持って事件が作られたのではと、疑いを強めました。

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