子どもたちに語りかける矢田稔さん=5月25日、東京・北青山
かつて音楽が、“軍需品”とされた時代がありました。俳優・声優・演出家の矢田稔さん(95)は少年時代、戦意高揚の歌をうたう童謡歌手でした。戦争の片棒を担いだことへの償いの思いから、戦争を語りつぐ活動を始めて20年になります。
板倉三枝記者
東京・青山が81年前の「山の手空襲」で焼け野原になった5月25日。戦争の記憶を継承する朗読会に、今年も矢田さんの姿がありました。
読み上げたのは、『あの戦争を伝えたい』(東京新聞社会部編)に収録された1本の記事。地元の小学6年生が参加する中、沖縄戦の「集団自決」で肉親に手をかけざるを得なかった人の話を朗読しました。
「20年前に読んだ時は涙が止まらなくてね。本当に下手な朗読になってしまった記憶が思い出されます」
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