地平社・4620円
戦前の日本人は「国体」に取り込まれ、それを拒絶する者たちは、国家から厳しく排除された。戦前日本国家は、この「国体」に進路を左右され、やがては侵略戦争へと突き進んだ。その「国体」を「護持」するため戦争終結が遅れ、多大の犠牲を内外に強いた歴史を忘れてはならない。
「国体」の正体を問うことは、戦前日本を理解するうえで、不可欠な課題である。治安維持法研究の先導者である著者が、膨大な史料を踏まえて「国体」の本質に肉薄していく。本書は「国体研究史」の、一つの到達点とすべき成果といえる。
一覧へ戻る