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日曜版  |  記事

カンヌ最優秀女優賞 映画「急に具合が悪くなる」 対話通じて“魂を分け合う”2人の女性
監督 濱口竜介さん 社会の構造が“人間扱い”を阻む
介護現場の困難、長時間労働…根本には資本主義の矛盾

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濱口竜介監督の最新作「急に具合が悪くなる」で、主演俳優2人が第79回カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞しました。作品が国内外で高い評価を受けている濱口監督に、作品への思いを聞きました。
 北野ひろみ記者

 着想から5年の歳月をかけた、日本、フランス、ベルギー、ドイツによる国際共同製作です。
 舞台はフランスのパリ。介護施設のディレクターを務めるマリー=ルー(ビルジニー・エフィラ)と、公演でパリを訪れていた演出家の真理(岡本多緒)が偶然出会います。マリー=ルーは理想の介護を実現するため奮闘しますが、うまくいきません。そんな時、真理が演出する舞台を見にいき、強く心を打たれます。公演後、マリー=ルーに真理は、自分が進行がんで余命半年であることを告げます。

原作の往復書簡
 原作はがんの転移を経験しながら生き抜いた哲学者・宮野真生子さんと臨床現場の調査を重ねる文化人類学者・磯野真穂さんが交わした往復書簡の本です。濱口監督は原作を読み、「これほど映画にしたいものがほかになかった」と思うほど心が動かされたと言います。

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