最近、舞台上でピンチに陥った話をします。先月ギター界の巨匠、荘村(しょうむら)清志さんと、ベルギーのフルート界を担う名手、マーク・グローウェルズさんと一緒にトリオツアーを行っていました。
今年は作曲家、武満徹さんの没後30年という事で武満徹さんの作品をいくつか歌い、その中に谷川俊太郎さん作詞の「死んだ男の残したものは」がありました。ベトナム戦争の反戦歌として作曲された作品です。曲の2番で「死んだ女の残したものは しおれた花と ひとりの子ども…」と歌っていた時に、一番前で聴いていた小さな女の子が、隣のお父さんにぎゅっと寄り添ったのが見えたのです。
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