撮影・小林未央
葉っぱや野菜を原寸大で、克明に描く葉画家(ようがか)の群馬直美さん。葉っぱの葉脈の一本一本、枯れたネギの葉先まで、見たまま、ありのままの姿を描いています。「一つとして同じものはない。すべてに価値がある」と話す群馬さんに、葉っぱや野菜を描こうと思ったきっかけ、魅力を聞きました。
菅原久仁栄記者
群馬さんの近著の画集・エッセー集『Dancing Vegetables 踊る野菜』には、葉先をくねらせて踊る「葉つき玉ネギ」などの野菜が原寸大で描かれています。
「人が育てる野菜には、生産者の生命力、命の力を感じます」と群馬さんは言います。
心に染みた新緑
大学3年生の時、“世界で一番美しいもの”という作品をつくりました。巨大な女性像で、学園祭で発表した後、下宿の軒下に保管しました。すると大家さんが血相を変えてやって来て、近所の子どもが怖がって泣くので撤去してほしい、と。
「私の感覚は世間とズレているのかもしれない…」。何も創作できなくなりました。
数カ月後、ジョギング中にふと空を見上げました。「枯れ枝だったところに新緑が芽吹き、太陽の光で透けて見えた。その美しさが心の奥底に染み入ってきました。葉っぱからもらったこのエネルギーをみんなに伝えていこうと思いました」。それが「葉画家」になったきっかけです。
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