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日曜版  |  記事

池辺晋一郎 名曲散歩(5)
ザ・ビートルズ「ラヴ・ミー・ドゥ」
前衛的なのにバロック的

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絵・井桁裕子

 大学1年の秋、初めての大学祭に酔いしれた。東京芸大である。人形劇の部活があったらしく、その公演を見たのを覚えている。
 人形劇には大きく分けて、ギニョールとマリオネットの2種があるが、袋状の人形に掌(てのひら)を挿(さ)し入れて操るギニョールだった。はやり始めていたザ・ビートルズの歌が流れ、それに合わせて人形が生き生きと踊った。
 「アイ・ウォント・ホールド・ユア・ハ~~~ンド」と、人形が大きく口を開けて揺れた(「抱きしめたい」という曲)。見ていて、僕は仰天。唖然(あぜん)。呆然(ぼうぜん)。何だこりゃ!

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