すばる舎・2970円
フェイスブック(現メタ)に対する告発の書だ。テック企業が政治と結びつき、国家運営に多大な影響を与える存在となって久しいが、同社に約7年在籍し、トップのマーク・ザッカーバーグなどのもとで働いた彼女は、その歳月を「希望にあふれたコメディとして始まり、闇と後悔のうちに終わった」と振り返る。
テクノロジーで社会を新しくする意欲を一枚剥がすと、そこにはどす黒い感情ばかりが見える。所構わず政治家と接触し、影響力を見定めていく。彼女の仕事といえば、朝が苦手という理由で用事をすっぽかしかねないマークの機嫌を整えること。昭和のマッチョな会社かよと突っ込みたくなるような、上司をなだめるシーンが何度も出てくる。マークは、第一子誕生にも立ち会おうとはしない。その理由は「もっと大事な用事ができるかもしれない」から。
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