太田弦は九州交響楽団の首席指揮者をつとめている。まだ30歳を少し超えたばかりの若手指揮者(1994年生まれ)だ。その彼の最新ディスクをきいて、「太田弦に指揮者としての可能性を確実に一段階アップさせた」と筆者は強く実感した。今回はそのディスクをご紹介したいと思う。
ここに収録されているのはマーラーの交響曲第9番。作曲者が生前完成させることが出来た最後の交響曲で、演奏時間にして80分以上も要する大作である。死を目前にした作曲家の種々の葛藤が色濃く投影されている名作であるということは、音楽ファンなら既によくご存じだと思う。
一覧へ戻る