東日本大震災から15年6カ月。その被災地、仙台平野で遺跡から過去の大災害の痕跡を探る研究がすすんでいます。仙台市教育委員会で長年調査にあたってきた日本災害・防災考古学会の斎野裕彦全国委員(考古学博士)を訪ねました。
栗田敏夫記者
文字はなくてもしっかり伝承
大津波の痕跡が見つかったのは仙台市若林区の沓形(くつがた)遺跡です。
仙台市教育委員会が実施した2007年から7回におよぶ調査で、水田跡が見つかります。何重もの地層が積み重なった弥生時代中期、古墳時代前期、古墳時代中期、平安時代から中世の、それぞれの水田跡と遺物です。約2100年前の弥生時代の水田跡は津波堆積物に覆われていました。弥生土器や石器なども出土しています。
近隣の同時代の他の遺跡からは津波を引き起こした大地震によるものとみられる地割れや液状化などの痕跡もみつかりました。
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