イラスト・井上ひいろ
くらし彩々
「電気コードに足を引っかけて、転びそうになった」―。こんな経験はありませんか。転倒は、骨折や寝たきりの原因にもなります。10月10日は「転倒予防の日」。長年、転倒予防に取り組んできた、東京健康リハビリテーション総合研究所代表理事・所長の武藤芳照さんに、転倒予防について聞きました。
菅原久仁栄記者
6割が家のなか
―「転んで骨折した」という高齢者の話をよく聞きます。
高齢者の転倒・転落事故は、交通事故より多く、その6割近くが自宅など家の中で起きています。転んで亡くなる高齢者は、交通事故の死者数の3倍に上ります。
加齢によって体力が落ち、運動機能が低下すると転倒リスクが高まります。ひっくり返って頭を強く打つと脳を損傷してしまいます。転倒は、まさに命の黄色信号です。
「老化は脚から」といわれますが、脚だけの問題ではなく、運動機能や身体機能全体が衰えていくということです。
「日本転倒予防学会」(2004年創設)は、転倒予防の普及・啓発に努めてきました。その一つが、「テン・トウ」にちなんで10月10日を「転倒予防の日」にしたことです。毎年、各地でイベントが開かれています。
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