安定な気候が世界的に危機にひんしている今、気候変動の原因である化石燃料からの脱却が急がれます。しかし、再エネを普及させる中で、太陽光パネルの廃棄問題を気にされる方は多いのではないでしょうか。
FIT(固定価格買い取り制度)の開始によって飛躍した太陽光発電ですが、制度の20年の支援期間の終了後に事業終了するところが増えると予想されています。そのため2030年代後半から太陽光パネルの排出量が増加し、年間最大50万トン近くになるとの試算があります(23年度時点では3021トン)。
問題は、大量の太陽光パネルがそのまま廃棄されると、最終処分場の残余容量を圧迫する可能性があり、廃棄物処理全体に支障が生ずる恐れがあることです。環境省はリサイクル費用を8000~1万2000円(1キロワットあたり。解体撤去、収集運搬の費用を除く)になると試算しており、これは埋め立て処分費用(1キロワットあたり2000円程度から)よりも高額です。現状、事業者が経済合理性を優先すれば埋め立て処分が増える恐れがあり、また、いまだパネル排出量が小さくリサイクル体制の構築も途上なため、法制度からリサイクル体制を進める必要があります。
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