12日、オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)を訪問したピレイ氏(左から2人目)と赤根智子所長(同3人目)(ICCのウェブサイトから)(時事)
ノルウェーのノーベル委員会は9日、国際刑事裁判所(ICC)判事(2003~08年)などを務めた南アフリカの国際弁護士ナビ・ピレイ氏(85)に26年のノーベル平和賞を授与すると発表しました。これに対してトランプ米政権は、その5時間半後、ICC本体を制裁対象にすると表明。国際社会の厳しい批判が起きています。
ピレイ氏は南ア高裁判事、ルワンダ国際刑事法廷裁判長、国連人権高等弁務官などを歴任。現在はミャンマーのジェノサイド(集団殺害)犯罪を問う国際司法裁判所の裁判で裁判官を務めています。戦後の国際平和秩序を体現した人です。
今回の授賞についてノーベル委員会の発表文は「恒久平和は強者の意思や壊れやすい勢力均衡でなく、法的原則に基づいて構築しなければならないというのが(賞の)根本的な考え方だ」と指摘。「国際法体系が恐るべき圧力を受け、その諸機関が攻撃されている」今日、ピレイ氏のような「勇気、展望、決意の人が求められている」と述べています。
トランプ氏は同賞が自分に授与されなかったのは「恥ずべき決定」だと非難。米政権は、その直後にICCを制裁対象にすると発表しました。
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