物価高と実質賃金の低迷が続き、低賃金で働く人の暮らしは厳しさを増しています。厚生労働省は2023年の集計で、時間当たり賃金1500円未満の労働者が約2290万人にのぼると明らかにしました。
26年度の最低賃金改定では、全労連などの運動を背景に、全都道府県で54~65円の引き上げが答申され、全国加重平均は1177円、最高1280円(東京都)、最低1085円(宮崎県)でした。しかし、最高額でも年収は約230万円(年1800時間労働換算)にとどまり、生活改善には不十分です。地域間格差も195円残り、月150時間なら、最高額と最低額の差は月約3万円、年間35万円です。ちなみに、オーストラリアの最低賃金は、時給2862円です。
全労連と地方組織が大学研究者と取り組んできた最低生計費試算調査では、25歳単身者が健康で文化的に暮らすには月約28万円、月150時間働く前提で時給約1800円が必要です。家賃や自動車維持費には地域差があるものの、最低生計費には大きな地域差がないことが明らかです。
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