人と比べることは、とても簡単です。
囲碁は勝ち負けだけでなく、成績や段位など、目に見える形で結果が残る世界です。だからこそ、数年前までの私は、周りの棋士の成績がとても気になっていました。誰かが活躍すると、自分は何をしているのだろうと思ったり、時には羨(うらや)ましいと思い、自分の弱さばかりが目についたりしました。
人と比べることで刺激をもらえることもあります。でも、比べすぎると、自分の足りない部分ばかりを探すようになります。誰かの結果を見た瞬間に、その努力まで小さく感じてしまうこともありました。周りの活躍を素直に喜びたいのに、同時に焦りや悔しさも湧いてくる。そんな器の小さい自分も嫌で、最終的には囲碁とは離れた人間的な部分まで自分が嫌になってしまう日がたくさんありました。
一覧へ戻る