「なにわ早志会」代表の岡修一郎・東大阪市議はフェイスブックに、衆院議員会館の高市事務所で同会の役員会を開催し、最高顧問の高市氏も参加したと投稿しています=2024年12月
高市早苗首相が最高顧問だったり、設立総会に参加した二つの政治団体に政治資金規正法違反の疑いがあることが日曜版編集部の取材で明らかになりました。辞任した簗和生・前農林水産相について“違法性があれば大臣の交代もちゅうちょしない”と発言した高市首相。自身が深く関与した後援団体の違法疑惑への説明責任が問われます。
取材班
規正法違反の疑いが出ている政治団体の一つは、高市首相が最高顧問を務める「なにわ早志会」(大阪府東大阪市)。高市氏を応援する大阪の自民党地方議員らが結成したもので、代表は岡修一郎・東大阪市議です。
動かぬ“証拠”
同会が大阪府選挙管理委員会に政治団体の設立の届け出をしたのは2024年9月5日。ところが、政治資金収支報告書によれば、設立を届け出る前の同9月1日、同会と所在地が同じで岡市議が代表の「自民党大阪府東大阪市第一支部」から35万円の寄付を受け取っていました。
政治資金規正法は、政治団体は設立を届け出た後でなければ政治活動のために寄付を受けたり、支出できないと定めています。「役職員又は構成員」として違反行為をした場合は5年以下の拘禁刑か100万円以下の罰金が科されます。
総務省は「隠密裡(り)に政治資金が授受されることを禁止し、政治活動の公明と公正を期すためだ」と説明します。
編集部は情報公開請求で、設立を届け出る前の24年9月1日に35万円を受領した際、「なにわ早志会」が発行した領収書を入手しました。違法の動かぬ“証拠”です。
情報公開請求で入手した同会の規約には、「役員」として会長などの他に「最高顧問1名」との記載があります。
井本博一豊中市議は自らのフェイスブックに24年7月4日、こう投稿しています。
「本日、高市早苗代議士を最高顧問とする『なにわ早志会』の発足式に参加」
高市氏本人も同日、公式サイトの「アルバム」のページに「『なにわ早志会』発足式」として集合写真を投稿しています。
これらを総合すれば、「なにわ早志会」は少なくとも24年7月4日以降は実質的に政治団体だったと考えるのが自然です。
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