文字読み上げ対応ページ
スクープ 社会 人権・環境 経済・生活 政治 国際 お役立ち ひと・インタビュー くらし 芸能・文化 スポーツ レジャー 若者・子ども 連載 赤旗 科学 日本共産党
#日本共産党 #高市政権 #平和 #インタビュー #国会 #映画 #音楽 #読書 #レシピ #風の色

日曜版  |  記事

沖縄変奏曲(29)
柳田先生騒動記 5
作 柳広司 題字・絵 オザワミカ

メイン画像

今回の九学会連合大会特別講演で柳田先生が語ったのは、風の名前、黒潮に乗って産卵に訪れる海亀の話、徐福(じょふく)伝説、宝貝、竜宮譚(たん)、海神伝説、といったものだ。
 語り口のうまさと華麗な文学的修辞に、わたしなどはすっかり面白く聞いていたのだが、あらためて指摘されれば、「日本人南方起源論」という大風呂敷を広げたわりには、根拠となる具体的な事実は一切示されなかった。
 --日本人の祖先は島伝いに南から渡ってきた。
 講演で提示された「南方起源説」の根拠となっているのは、柳田先生自身が見聞きした事実の断片と、いくつかの伝承、それをもとにした先生の直感だけだ。
 自説に有利な資料をつまみ食いして、あとは想像力で紡(つむ)ぎあげた一種の御伽噺(おとぎばなし)--極言すれば“大いなるファンタジー”と、言えなくもない。
 まさに柳田先生がこれまでもっとも嫌い、自戒とともに避けてきた方法論ではないか? もはや帰納法、演繹法、以前の問題である。
 聴衆のなかに、そんなふうに思った学者研究者が少なからずいたはずだ。
 柳田先生はなぜ、今回あえてこのような内容で講演されたのか?

購読申し込み

ログインする

前の記事 次の記事

一覧へ戻る