先場所に続き関脇として九州場所にのぞむ藤ノ川関=10月29日、福岡市内
大柄な相手や横綱にも一歩も引かない、勝ち気な相撲っぷり。関脇・藤ノ川関(21)が本場所の土俵を沸かせています。九州場所(8日初日、福岡国際センター)にのぞむ幕内最年少の関取に話を聞きました。
勝又秀人記者
関脇として2場所目を前に、「強い人とやりたい」と、連日の出稽古で鍛錬を積みます。10月末は2日連続で佐渡ケ嶽部屋へ。大関琴桜関らに真っ向から当たり続け、まげの乱れもそのままに「内容的に攻めていけた」と充実感を漂わせました。
2横綱に初挑戦の3月場所と7月場所で4連勝と負け知らず。新関脇の9月場所では3大関を総なめにするなどして11勝をあげて、大関昇進への一歩を踏み締めました。場所ごとに声援が大きくなっています。
ファンうならせ
身長177センチ、体重125キロと、幕内では小柄な力士です。その体格差を感じさせない気迫のこもった正々堂々の相撲が、相撲ファンをうならせます。立ち合いは出足鋭く当たり、絶え間なく動いて攻め手を緩めません。
「(相手を)受け止める相撲を取ったら負けます。勝つためには前に出ること」
先場所はその姿勢が光りました。
8日目は高安関との激しい応酬にもひるまず、最後は全身をぶつけるようにして押し出しました。9日目は52キロ重い琴桜関に真っ正面からぶつかって吹き飛ばされながらも、俵沿いを素早く動いて反転攻勢。右足を掛けた体勢からの投げで土俵にはわせました。
「力比べでも勝つ。小兵力士の常識を覆したい」と意欲を燃やします。
最初の力のぶつかり合いとなる立ち合いで優勢になるために、「刺すように当たる」ことを心がけます。
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