ポリティカルパン フジテレビ系、水曜午後10時
岩根彰子
今期の連ドラは、期待していた作品群が、期待以上に面白い。
忖度なく政治描く
沖縄の基地問題に深く迫ったドラマ「フェンス」の脚本・野木亜紀子×プロデュース・北野拓コンビが、新作「ポリティカルパン」(フジ)で新たに挑んだテーマは「政治とカネ」。大泥棒の如月弥生(石原さとみ)が官房機密費の存在を知り、ダークな政治の金を盗み出そうと一計を案じる--という、なかなかに攻めた筋立てだ。政治を描くドラマはリアリティーラインの引きどころが難しいが、本作は舞台を架空の国・ニッポニア(≒ニッポン)としたことで、逆にそのラインの輪郭がくっきりしたのではないか。選挙がらみの金銭授受やスマホ農場、裏金問題など、まさに「ニッポン」が抱える問題そのものが忖度(そんたく)なしに描かれていく。
一覧へ戻る